超最高な漫画「蛮勇引力」の話①
自分は最近はあんまり読まなくなりましたが
世の中には素晴らしい漫画があります
とりあえずパッと浮かぶのが
「蛮勇引力」
作者は山口貴由氏
南條範夫という知る人ぞ知る天才時代小説家の代表作「駿河城御前試合」
を漫画化した「シグルイ」という伝説的作品で
2000年代中旬に漫画界に凄まじい衝撃を与えた
鬼才 漫画家です
山口氏は少年チャンピオンで「覚悟のススメ」というこれまた凄まじい作品で鮮烈なデビューを飾ったお方なのですが
「覚悟のススメ」終了後、「シグルイ」まではやや迷走していた時期があったようで、打ち切りに次ぐ打ち切りの時期があったのですが
その「シグルイ」以前の最後の作品にして
「シグルイ」へと続く決定的な作品がこの
「蛮勇引力」です。ちなみに「ばんゆういんりょく」と読みます。
もう題名からして「半端ねえ」感が伝わってきます。
山口貴由氏は「シグルイ」中盤以降、とんでもない画力・作風の変化を遂げたのですが
この「蛮勇引力」はいわば初期の山口作品の集大成というべき漫画であります。
残念ながら打ち切りにあったと思われる作品なのですが
その内容はとことん濃密で、アヴァンギャルドなものとなっており。とても打ち切り作品とは思えないほどに素晴らしい漫画であります
自分はそもそも「覚悟のススメ」を知らない、漫画愛好家としては「ニワカ」だったのですが、そんな自分が山口作品を知るきっかけになったのがこの「蛮勇引力」です
当時たしか「アニマル」という漫画雑誌で連載されていたはずなのですが
たまたま、コンビニでその雑誌を立ち読みした時に目に飛び込んで来たのがこの作品でした
たしか、最終回の直前あたりの回だったはずなのですが、
それまでのストーリーを全然知らなかったのですが、どうやら主人公が最終ボスに挑む前の日を描いた回でした。
主人公(由井正雪)とその相棒(丸橋忠弥)が、最終決戦に挑む前に
意中の女性に思いを告げに行くという話
僕が見たのは主人公の相棒の丸橋忠弥の告白シーンでした
「一発やらせろ」
まじか…マジなのか…
そして言われた方の女性の返事
いいよ
どうですか!
手をつないでからすれ違いを重ねて、下手したら10巻くらい引っ張ったあげくの少女マンガの甘〜い「告白」なんぞとは訳が違う違う
「ド直球」な告白シーン
これを見た瞬間、「何じゃこれはあああ!」と
その後二人はガッツリとまぐわ…(失礼
まぁ、とにかく度肝を抜かれた訳です
その後、すぐに最終回となり
まぁ最終回も中々に凄い熱量があったのですが
とりあえず、1巻から読んで見ようと
後日、漫画喫茶に行ったわけですが
そこで「蛮勇引力」の本当の凄まじさを知る事になるのです
ぶっちゃけ、紹介するにあたり中途半端には書けない代物なので
もうちょっとまとめてから改めて紹介したいので一旦区切ります…