ポタオデ!(DAPについて ①DAP事情)

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ブログ始めてから

「(〜について その1)…続く」

 

ばかりになってますが、とりあえず自分が書きたいカテゴリ作りを探るのに、色々それぞれの頭記事として自分の引き出しを書き出していって、徐々に広げていこうかなと試みてます

 

で、今回は

 

DAP(デジタルオーディオプレイヤー)について!

デジタルオーディオプレイヤー(以後DAPと書きます)とは要するに携帯音楽プレイヤーです

ちなみにDAPと書いて「ダップ」と読みます多分…^^;

 

最近ではmp3をはじめとするデジタル音楽ファイルを再生するモノが主流なので携帯音楽プレイヤーのことはオーディオ業界ではDAPという言葉で表すようになりました

 

広い意味ではiphoneを始めとする音楽再生機能を搭載するスマホDAPと言えますが

あくまで「電話機能を中心とする携帯情報端末」であり、音楽プレイヤーとして特化したモデルは殆どない為、アンプ部分はパワー不足であったり、高音質と言われている非圧縮音源フォーマットに対応していなかったり音楽にこだわる層には色々制限や限界があります

そのためより良い音楽を外で聴きたいというマニアはスマホ以外にDAPを持つことが増えてきています

 

このDAPですが、そもそもは安価なmp3プレイヤー主流だったものが

昨今はより良い音楽を聴きたいというニーズと、そこに目を付けたメーカーの思惑なども絡み、年々スペックが上がり続け

特に発展著しい中国などの参入により、有象無象の新興企業が入り乱れ

さながら群雄割拠の戦国時代の様相を呈しています

 

自分の記憶では2012年ごろ辺りから、それまでポータブルプレイヤーと言えばApple社のiPodSONYWALKMANの二強だったのが

韓国や中国のメーカーが独自ブランドを立ち上げ、様々な音楽フォーマット・規格が出来て

 

DAPの高機能・高価格化が進んで来た様に思います。

 

代表的なのが韓国iriver社のブランドAstell&Kern(アステル・アンド・ケルン)のDAPですが

ソニーWALKMANiPodにはない高級感や、デジタルオーディオ機器の部品として重要なDAC(デジタルアナログコンバーター)などをそれまで据え置き機にのみ使われていた様なハイスペック部品をポータブルプレイヤーに使用するという

既存のDAPメーカーがやってこなかった「高級DAP」という路線を確立し、一定層のマニアが固定ファンとして新製品が販売される度に買う様になりました。

 

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Astell&Kernのエントリー機でありながら比較的安価で多くの人をDAP沼に引き込んだであろう「名機」AK70 発売から5年以上経っても未だに売れてる 発売当時定価69,800円

 

 

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最新のAstell&Kernのフラッグシップ機「A&ultima SP1000」約25万円

 

対抗してSONYも高級WALKMANを作りだし

 

そこへITの先端を走る中国企業が次々と参戦し

経済力にあかせた物量作戦によりすさまじい競争が起きあっという間にDAPの高機能・高価格化が激化しました。競争激化というよりはもはや歯止めの効かないエスカレート

(Appleだけは我関せずで既存のipodのマイナーチェンジしかしていません^^;)

 

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SONYのハイエンド・フラッグシップ機「NW-W1ZN」約25〜30万円

 

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今かなりアツい中華DAP「カイン(Cayin) N8 N8DAP」ポータブルデジタルオーディオプレイヤーながらKORGが開発した次世代真空管「nutube」を搭載する世界で唯一のDAP 約30万円…

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SONYが技術と意地の全てを込めて開発したという重さ2.5kgの超弩級DAP「DMP-Z1」お値段なんと95万円!

 

元々、ポータブルオーディオというものはコアなオーディオマニアの世界では「所詮通勤通学で気を紛らわすためのサブでありオーディオ的には話にならない」ものとして目も向けられていなかったのですが、ハイレゾを始めとする音楽データフォーマットの高品質化、DAPの高機能化などが合わさり

 

さらにそこにイヤホンのハイエンド現象も加わり「ポータブルオーディオバブル」と呼ぶべき状況が生まれています

 

今や、DAPは入門モデルでも1〜3万円

ミドルクラスで5〜10万円、ハイエンド・フラッグシップで10〜40万円などという狂気としか思えないものが次から次へと発売されています

 

イヤホンにしても、10〜20万円というモノが当たり前になり、半年毎に新しいハイエンド機が発売され、ネットやSNSなどではレビューサイトが乱立し

 

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高級イヤホンながらバカ売れした「Campfire Audio ANDROMEDA」 定価約14万円



ついには「自分の耳型を採取して作る自分だけの高性能イヤホン(カスタムIEM)」まで当たり前のようにオーダーして買う人が続出

カスタムIEMというのはステージに立つプロミュージシャンが耳を大音量から守りつつ正確に音を把握(モニタリング)するプロユースなモノだったのですが

それを一般人が当たり前のようにオーダーメイドするという

 

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カスタムIEMの一例 完全オーダーメイドなので好きな色やコーティング、装飾などを施すのがトレンド 値段はピンキリで3〜50万円…


 コレまたカオスな状況になっております

 

興味の無い人からすれば「誰が買うの?」という話ですが、Twitterなどで「DAP」とか「イヤホン」とか「カスタムIEM」とか検索してみたらウン十万のDAPを買った!なんてツイートがたくさんあります。

ちなみにオーディオ製品を入手したときのツイートは「〇〇を着弾!」と書きます。

迫撃砲かよ

 

オーディオには「沼」という言葉があり、一度ハマると今あるものに飽きるのか満足できなくなるのか、ドンドン上のモノが欲しくなり、いつの間にやら金銭感覚が麻痺してしまい、果てしなく金をジャブジャブ投入する負のスパイラルに陥りがちになります。「沼」にハマると抜け出すのは困難です^^; 

 

まあ要するに、今は「DAPやイヤホンなどのポタオデ(ポータブルオーディオ)市場」というものがあり、凄まじく加熱しており

ネットでは玉石混交な情報、口コミやレビューでは企業によって仕組まれたサクラによる欺瞞情報などなどが氾濫し、ツイッターなどでは所有するDAPやイヤホンでのマウント合戦…

肝心なところである「音楽」は置いてけぼりな感もあります

 

「いや〜、乱世乱世!」

 

もちろん音楽好きな自分も多少足突っ込んでます…。その辺りの事情はまた今度!